Sr44とLr44の違いとは?寿命・電圧・液漏れリスクを徹底比較

Sr44とLr44の違いとは?寿命・電圧・液漏れリスクを徹底比較について詳しく解説いたします。最新の情報をチェックしてください。

SR44とLR44を比較する上で、最も本質的な違いが「放電電圧特性(ディスチャージカーブ)」の挙動です。アルカリボタン電池(LR44)は、使い始めの1.5Vから使用時間と放電に伴って直線的に電圧が1.3V、1.2V、1.0Vへと低下していきます。これに対し、酸化銀電池(SR44)は容量を使い切る寸前まで1.55V前後の電圧を極めてフラットに維持し、寿命の直前で急速に落ち込むという理想的な放電カーブを描きます。

この特性差が、機器の動作に決定的な影響を及ぼします。電子回路の中には、「電池の電圧が一定であること」を前提として動作ロジックや計測アルゴリズムを組んでいるものが少なくありません。そうした機器に電圧がだらだらと下がるLR44を使用すると、回路が基準電圧を見失い、エラー表示やフリーズ、最悪の場合はマイコンの誤動作を引き起こす現象が現場で多数報告されています。

さらに見逃せないのが「自己放電率」と「耐液漏れ性」の差です。アルカリ電池は内部の化学反応により自己放電が進みやすく、過放電状態が続くと電解液(水酸化カリウムなど)がガス圧でシール部を破り、外へ噴出する液漏れを起こしやすい弱点があります。一方の酸化銀電池は自己放電が年数%程度と極めて低く、耐食性に優れたガスケット構造を採用しているため、数年間機器に入れっぱなしにしても液漏れを起こすリスクが極限まで抑えられています。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest