母指球の痛みに潜む病気と原因|足や手の違和感を治す正しい歩行術
母指球の痛みに潜む病気と原因|足や手の違和感を治す正しい歩行術を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。
「母指球が痛む原因は一体なぜなのか」――整形外科や足病外来を訪れる患者の主訴を分析すると、単なる筋肉疲労にとどまらない複数の病変が浮き彫りになります。代表的な原因としてまず挙げられるのが、足の親指の付け根にある骨の炎症である「種子骨炎」です。
種子骨炎の症状は、踏み込み時や走る際に親指の付け根真下にズキッとした鋭い痛みが走るのが特徴で、特に陸上競技選手や硬いアスファルト上を走る市民ランナーに頻発します。また、現代人に極めて多い外反母趾と母指球のトラブルも見逃せません。母指が第2指側へ曲がることで親指の付け根関節(第1中足趾節関節)が内側へ突出し、靴による圧迫摩擦と異常な荷重集中によって激しい炎症を引き起こします。
さらに、母指球周辺の痛みと混同されやすい疾患に「モートン病」と「足底腱膜炎」が存在します。神経の圧迫によるモートン病との違いは、モートン病が主に第3〜4指の付け根付近にピリピリとした神経痛やしびれを生じさせる点にあります。また、踵から土踏まずにかけて膜が炎症を起こす足底腱膜炎の対策としては足裏全体の柔軟性確保が優先されますが、母指球の障害は前足部への局所的な圧力集中が主因であるため、アプローチを明確に区別しなければなりません。