『本の雑誌』が読書家に愛され続ける理由とは?歴史と2026年の全貌
『本の雑誌』が読書家に愛され続ける理由とは?歴史と2026年の全貌について見逃せない 注意点を分かりやすく解説いたします。
『本の雑誌』の原点は、昭和の出版史における痛快な冒険譚そのものです。1976年、当時サラリーマンだった椎名誠と、映画やミステリに異様な情熱を注いでいた目黒考二(文芸評論家・北上次郎)の2人が中心となり、イラストレーターの沢野ひとし、弁護士の木村晋介らを巻き込んでわずか4人でスタートしました。
創刊号はガリ版刷りの手作業に近く、資金も流通ルートもない状態から、神田神保町の古書店やプログレッシブな新刊書店へ直接手売りで委託して歩いたという逸話は有名です。自著の手記や当時の関係者座談会でも語られている通り、「自分たちが読みたい、本当に面白い本について語り合える雑誌がないなら、自分たちで作ってしまおう」という純粋な初期衝動が、すべての始まりでした。
その後、椎名誠の豪快なエッセイや目黒考二の切れ味鋭いエンタメ書評が熱狂的な支持を集め、雑誌は急速に部数を拡大。坪内祐三、川本三郎、鏡明、南伸坊など、時代を代表する書き手たちが次々と参入し、歴代の誌面を彩りました。
2023年に創刊の立役者である目黒考二氏が逝去した際には、出版界全体に深い悲しみが広がりました。しかし、その遺志を受け継いだ本の雑誌 編集部は、独自の批評眼とユーモアを一切曇らせることなく、2026年の現在に至るまで毎月新鮮な活字の興奮を届けています。