かい人21面相の正体と現在の行方!昭和最大の未解決事件を追う
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事件の幕開けはあまりに衝撃的だった。1984年3月18日の夜、江崎グリコ株式会社の社長・江崎勝久氏が自宅の風呂場から目出し帽の男たちに全裸のまま拉致された。身代金10億円と金塊100キロを要求する脅迫電話。社長本人は自力で水防倉庫から脱出を果たしたものの、それは日本中を巻き込む巨大な狂言劇のプロローグに過ぎなかった。
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現金受け渡し現場に何度も姿を現しながら、警察の包囲網を嘲笑うかのようにすり抜けた怪人物がいる。それが「キツネ目の男」だ。国鉄の車内や名神高速道路のサービスエリアで目撃されたその異様な風貌は、似顔絵となって全国に手配された。大阪府警察本部と警察庁は威信をかけて追尾したが、あと一歩のところで取り逃がしてしまう。
特に草津パーキングエリア付近で張り込み捜査員とすれ違い、鋭い視線を交わしながらも職務質問に至らなかった痛恨の判断ミスは、捜査本部に消えない爪痕を残した。キツネ目の男が単なる見張り役だったのか、それともグループの首魁だったのかについてさえ、捜査陣の意見は今なお割れている。