昭和の「脱力系」アイコンがなぜ今? Z世代とグローバル市場を熱狂させる『サンリオ ターボー』再ブームの真相

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1984年に誕生した「みんなのたあ坊」の造形は、当時のサンリオラインナップの中でも群を抜いて異彩を放っていた。整った可愛らしさを競い合うキャラクターたちの中で、あえて手書きのニュアンスを残した線と、顔の大部分を占める大きな口。一見すると落書きのようにも見えるそのミニマリズムこそが、40年以上の時を経た今、世界的なグラフィックデザイナーたちをも唸らせる強度を保ち続けている。

当時の開発スタッフが目指したのは、子どもたちが自分の友達のように共感できる「等身大の存在」だった。失敗してもへこたれず、美味しいものを食べたら全力で喜び、悲しいときは素直に涙を流す。後年出版された絵本『たあ坊の菜根譚』などの語録シリーズで見せた、純粋無垢で本質を突く言葉の数々は、大人の読者層にも深い感銘を与えた。飾らないことの強さは、誕生の瞬間からすでに完成されていたのだ。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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