トマトジュースで血圧は下がる?朝夜の差と効果的な新常識
トマトジュースで血圧は下がる?朝夜の差と効果的な新常識について見逃せない 理由を分かりやすい構成で解説いたします。
トマトジュースを日常に取り入れるにあたり、多くの人が迷うのが「朝飲むべきか、夜飲むべきか」という摂取タイミングの問題です。時間栄養学(体内時計と栄養吸収の関係を研究する学問)の視点から結論を出すと、最も推奨されるのは「朝(朝食時)」です。
カゴメ株式会社をはじめとする研究チームが実施した臨床データによると、同じ量のトマトジュースを「朝」「昼」「夜」の各時間帯に摂取させたところ、朝に摂取したグループが血中リコピン濃度の吸収率および血中持続時間が最も高いという明確な結果が示されています。朝は消化管のぜん動運動が活発化し、脂溶性成分であるリコピンを体内に取り込む受容体の働きが高まるためです。さらに、朝食時に牛乳やヨーグルト、オリーブオイルといった少量の脂質と一緒に摂ることで、リコピンの吸収率は格段に跳ね上がります。
一方で、夜の摂取にも独自のメリットが存在します。GABAには副交感神経を優位にして脳の興奮を鎮める鎮静作用があるため、夕食時や就寝の1〜2時間前に飲むことで、入眠のスムーズさや睡眠の質の改善を体感するケースが報告されています。ただし、就寝直前の水分・カリウム摂取は夜間頻尿の原因になり得るため、胃腸への負担を考慮しても基本は「朝」、睡眠サポートを兼ねたい場合は「夕食時」が賢明な選択肢です。
飲む量に関しては、「1日あたりコップ1杯(約200ml/1本)」が過不足のない適量です。一度に大量に飲んだからといって効果が何倍にも跳ね上がるわけではなく、後述する糖質やカリウムの過剰摂取リスクを避けるためにも、毎日決まった量を淡々と継続することが最大の近道となります。