北朝鮮「喜び組」の実態とは?過酷な選考と金正恩体制の今を追う

北朝鮮「喜び組」の実態とは?過酷な選考と金正恩体制の今を追うとはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

混同されやすい存在として、金正恩肝いりで結成され一躍世界の注目を集めた「牡丹峰(モランボン)楽団」や「青峰楽団」などの国家芸術団体があります。ミニスカートにハイヒールという過激な衣装でシンセサイザーやエレキバイオリンを演奏する彼女たちを「喜び組の公開版」と表現するメディアも散見されますが、厳密には組織の位置づけが異なります。

牡丹峰楽団は、国家のプロパガンダ政策を国内外へ誇示するための「公的エリート芸術集団」です。所属メンバーは平壌音楽大学などの最高峰教育機関を出た本物のプロフェッショナル演奏家であり、公の式典や国営テレビを通じて国民の士気高揚を担う任務を負っています。

一方の喜び組は、公式の報道には1行たりとも登場しない「非公然の私的組織」です。牡丹峰楽団の有望株が指導者の目に留まり、プライベートな宴席に招かれるといったグレーな接点はあるものの、国家宣伝を担う公のスターと、最高指導部の私生活を支える影の要員という明確な役割分担が存在しています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest