なぜフジテレビと新聞社の関係は特殊?他局と決定的に違う資本構造の真相
なぜフジテレビと新聞社の関係は特殊?他局と決定的に違う資本構造の真相の重要なポイントについて、専門知識を詳しくお届けします。
なぜこのような逆転現象が生じたのか。その起源は、1950年代の開局当時にさかのぼります。
フジテレビは、もともと新聞社が単独で開局した放送局ではありません。財界の強力な後押しを受け、民間ラジオ局であったニッポン放送と文化放送の2社が中心となり、東宝や松竹などの映画会社と手を組んで設立されたという経緯を持っています。当時、産経新聞の創業者である前田久吉氏や、その後のグループ総帥となる鹿内信隆氏らが関わるなかで、ラジオとテレビを中心としたメディア再編が進められました。
鹿内家主導の経営統合によって誕生したのが、日本初にして最大のメディアコングロマリットと称されたフジサンケイグループです。テレビ(フジテレビ)、ラジオ(ニッポン放送、文化放送※資本的には緩やかな連携)、新聞(産経新聞社、サンケイスポーツ、夕刊フジ)、出版(扶桑社)、音楽・映像(ポニーキャニオン)といった多岐にわたる事業が束ねられました。
その後、2005年に起きたニッポン放送を巡る買収劇を契機に、グループのねじれ資本構造は劇的な再編を迎えます。2008年秋、放送法のマスメディア集中排除原則の規制緩和を受けて日本初の認定放送持株会社「フジ・メディア・ホールディングス」が誕生し、現在の強固なテレビ主導体制が完成したのです。