なぜ膨らまない?ホームベーカリーで米粉パンを失敗ゼロにする3つの秘訣
なぜ膨らまない?ホームベーカリーで米粉パンを失敗ゼロにする3つの秘訣の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
米粉パン作りにおいて、成否の約8割は「どの米粉袋を手にするか」で決まります。スーパーの製菓コーナーに並んでいる料理用米粉や上新粉、白玉粉をそのままホームベーカリーに投入しても、パンらしい骨格を作ることは不可能です。ここで絶対に外せない品種が、農研機構が開発した米粉専用品種ミズホチカラ(パン用米粉)です。
一般的な飯用米(コシヒカリなど)から作られた米粉と、パン用ミズホチカラには明確な2つの科学的差異があります。
第1に「アミロース含有率」の違いです。米のデンプンはアミロースとアミロペクチンで構成されていますが、ミズホチカラは適度なアミロース(約18〜20%前後)を含有しており、これが加熱時に適度な硬さのゲルを形成し、気泡の壁を強固に支えます。アミロペクチンが多すぎるもち米や低アミロース米では、粘りが強すぎてパンにならず餅化します。
第2に「デンプン損傷度」の低さです。米を粉砕する際、強い摩擦熱や圧力をかけるとデンプンの細胞が傷つきます。損傷デンプンが多い粉は必要以上に水を吸い込んでしまい、焼成時に必要な水分対流を阻害します。微気流粉砕技術などでデンプン損傷度を5%以下に抑えて製粉されたミズホチカラを使用することが、気泡をきめ細かく立ち上げるための前提条件となります。