天皇を守るSpの正体とは?皇宮護衛官との違いと側衛の警備真相

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ネット上や週刊誌で時折見かける「天皇陛下にはSPがついていない」という言説は、警察組織の法的位置づけとしては半分正しく、日常会話の機能としては誤解を招きやすい表現です。内閣総理大臣や来日した国賓を警護するバッジをつけた人物は、警視庁警備部警護課に所属する「セキュリティポリス(Security Police=通称SP)」と呼ばれる警察官です。

一方で、天皇皇后両陛下をはじめとする皇族各殿下の身辺護衛を専任で担当するのは、国家公安委員会・警察庁の附属機関である皇宮警察本部に所属する「皇宮護衛官(こうぐうごえいかん)」です。彼らは警察法第69条に基づき設置された固有の公安職国家公務員であり、身分上は都道府県警察の警察官とは明確に区別されています。

世間が「天皇のSP」と認識している人物の正体は、この皇宮護衛官の精鋭部隊です。警視庁のSPが刑事訴訟法上の司法警察職員として犯罪捜査や逮捕の権限を幅広く持つのに対し、皇宮護衛官の権限は「皇宮警察の管轄区域内(皇居、御所、御用邸など)」および「護衛対象である皇族の身体に対する危害の排除」に特化して行使されます。任務の重複を避け、皇室に特化した純度の高い忠誠と技能を担保するために、明治以来の伝統を汲む専門組織が今日まで維持されています。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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