なぜ世界でエロ禁止が加速するのか?クレカ規制とSns規約の真相
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表現規制の最前線で起きているのは、国家による検閲ではなく「私企業による金融排除」です。いわゆるVisa・Mastercard規制の波は、世界中の成人向け市場を容赦なく席巻しています。
発端となったのは、海外の反ポルノ団体や人身売買撲滅を掲げるNGOが、米国のカード会社各社に対して「違法・人道的に問題のある性的コンテンツの温床に決済手段を提供している」として訴訟リスクを突きつけたことでした。カード会社側は自社のレピュテーションリスクを回避するため、傘下の加盟店契約会社(アクワイアラー)を通じてコンテンツ審査基準を極限まで引き上げました。
その余波を真正面から浴びたのが日本の二次元コンテンツ市場です。大手プラットフォーム「DLsite」では、カード会社の要請により「近親相姦」「催眠」「拷問」といった特定キーワードが次々と検索禁止に追い込まれ、表現を「ひよこ」「わんわん」などへ置き換える苦肉の隠語対応を迫られました。しかし最終的に主要クレジットカード決済の停止に至った経緯は記憶に新しいところです。
報道関係者の取材によると、決済会社側の要求は「日本の刑法175条(わいせつ物頒布等の罪)に違反していない合法表現であっても、国際カード会社の内規に合致しなければ決済網を遮断する」という極めて一方的なもの。これにより、表現の自由を巡る議論は「法律を守っていればよい」という段階を通り越し、「米系決済ネットワークの私的ルールに屈するか、商売を畳むか」という過酷な二者択一に移行しています。