カサゴ唐揚げを頭から骨までサクサクに揚げる秘訣と下処理術
カサゴ唐揚げを頭から骨までサクサクに揚げる秘訣と下処理術にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
「なぜ割烹や居酒屋のカサゴ唐揚げは、太い中骨や頭の骨までカリカリと音を立てて食べられるのか」という疑問の答えは、魚体内部の水分コントロールと熱伝導の時間差にあります。カサゴの骨はカルシウムとコラーゲンで強固に形成されており、高温短時間の加熱では骨の内部に水分が残り、ゴムのような弾力としなりのある硬さが残ってしまいます。
骨組織を脆く多孔質(ポーラス状)に変化させるには、低温の油でじっくりと骨の芯から水分を気化・脱水させた後、高温の油で衣と外層を硬化させる「二度揚げ」の工程が科学的に不可欠です。
1度目の揚げ工程では、大きな泡が激しく立ち上ります。これは魚体の水分が水蒸気となって抜けている合図です。泡が細かくなり、パチパチという音に変わってきたら一度油から引き上げます。バットの上で数分休ませる間に、中心部の余熱で骨の内部がさらに乾燥します。仕上げに180℃以上の高温油に投入すると、衣に含まれる水分が一瞬で蒸発し、油切れの良い極めて軽快な食感が完成します。