B型肝炎とC型肝炎はどちらが怖い?進行スピードや完治率の違いを徹底比較
B型肝炎とC型肝炎はどちらが怖い?進行スピードや完治率の違いを徹底比較に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
過去20年の肝臓病治療において最も革命的だったのが、C型肝炎に対する直接作用型抗ウイルス薬(DAA製剤)の登場です。かつて主流だったインターフェロン治療は、強い副作用(発熱、倦怠感、うつ状態など)を伴いながら完治率は半分程度にとどまっていました。しかし最新のDAA製剤は、1日1回・8〜12週間の経口薬服用だけで95%〜98%以上の患者でウイルスが体内から完全に排除(SVR達成)されるようになりました。
一方、B型肝炎に対するアプローチは異なります。B型肝炎ウイルスは肝細胞の核内に「cccDNA」という強固な構造体を形成するため、現在の医療技術でも体内から完全にウイルスを根絶することは困難です。治療は「核酸アナログ製剤(エンテカビルやテノホビルなど)」を長期間継続服用し、ウイルスの増殖を徹底的に抑え込んで肝炎の沈静化と発がんリスクの低減を図る戦略が基本となります。
「完治して治療を終えられる」という意味ではC型肝炎の治療成績が劇的に向上した一方、B型肝炎は「薬を飲み続けて共存・制御する」アプローチが主流であるという現状が、近年の患者心理における「怖さ」の受け止め方に大きな変化を与えています。