転倒転落リスクの看護計画|個別性を出すOp・Tp・Ep具体例と評価基準
転倒転落リスクの看護計画|個別性を出すOp・Tp・Ep具体例と評価基準の特集記事をご紹介します。役立つ情報がチェックできます。
患者の病態や背景に合わせた3つの具体プランを提示します。現場の電子カルテや看護記録にそのまま適応・応用可能です。
ケース1:筋力低下と過信がある高齢者の看護介入プラン
#看護診断:身体損傷リスク状態(下肢筋力低下および自身の運動能力の過信に関連した転倒リスク)
【OP:観察計画(Observation Plan)】
- バイタルサイン、起立時血圧の変動(起立性低血圧の有無)
- 歩行状態、歩行スピード、すり足・ふらつき・つまずきの有無
- 立位・座位保持の安定性、麻痺や関節可動域の制限
- 自身の身体機能に対する認識度(過信、焦り、遠慮の有無)
- リハビリ実施前後の疲労度と筋疲労の出現状況
【TP:ケア・援助計画(Treatment Plan)】
- ベッド周囲の環境整備(私物やコード類の整理、動線の確保)
- ベッド高さを患者の膝下高(足裏が床にしっかり着く高さ)に調整
- かかとが覆われた滑りにくい靴(リハビリシューズ等)の着用徹底
- 移動・移乗時はナースコール対応を行い、必ず側方から見守り・軽介助を実施
- 夜間のポータブルトイレ設置や排泄誘導スケジュールの設定
【EP:教育・指導計画(Education Plan)】
- 立ち上がり時は急激に動かず、一度端座位を保ってから動くよう説明する
- 移動時は遠慮せずナースコールでスタッフを呼ぶよう繰り返し説明する
- 杖や歩行器の正しい把持方法・使用手順を理学療法士と連携して再指導する
- 家族へ転倒リスクと現在の歩行状態を共有し、面会時の見守り協力を依頼する
ケース2:睡眠薬内服中+認知症を有する患者の看護介入プラン
#看護診断:身体損傷リスク状態(認知機能障害および催眠鎮静薬の副作用に関連した転倒・転落リスク)
【OP:観察計画(Observation Plan)】
- 睡眠薬の転倒リスク要因の観察(服用後のふらつき、持ち越し効果、せん妄症状)
- 夜間の覚醒パターン、中途覚醒時の見当識・行動(トイレ探索、ベッド柵乗り越え動作)
- ナースコールの意味・操作方法の理解度と保持状況
- 日中の活動量と傾眠傾向の有無
【TP:ケア・援助計画(Treatment Plan)】
- 転倒転落防止対策の看護手順に則り、離床センサー(マットセンサー・クリップセンサー等)の適切な配置と作動確認
- ベッド柵は両側固定による拘束感を避け、必要に応じたパーシャルフェンスや低床ベッドの導入
- 夜間は足元灯を点灯させ、薄暗がりによる視認性低下を防止
- 入眠前(服薬直前)に確実な排泄誘導を行い、深夜の不要な覚醒・離床を減らす
- 主治医・薬剤師と連携し、ふらつきの少ない短時間作用型やオレキシン受容体拮抗薬への処方見直しを提案
【EP:教育・指導計画(Education Plan)】
- 無理な説得は避け、「暗いので一緒に行きましょう」と安心感を与える声かけを実施
- 家族に対してセンサー使用の目的を丁寧に説明し、同意と理解を得る