クロノトリガー『ロボのテーマ』光田康典が語る誕生秘話と最新演奏
クロノトリガー『ロボのテーマ』光田康典が語る誕生秘話と最新演奏の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。
1990年代半ば、スーパーファミコンの音源チップという厳しい技術的制約の中で、作曲家・光田康典氏は極限の戦いを続けていた。当時、スクウェア(現スクウェア・エニックス)の新人だった光田氏に与えられた命題は、まったく新しい時代のサウンドを生み出すこと。過労で胃潰瘍を患い、倒れ込みながらも譜面に向かい続けたエピソードは、今やゲーム業界における語り草となっている。
当初、ロボというキャラクターに対して想定されていた音楽イメージは、冷徹な機械音や無機質な電子アプローチだった。しかし光田氏は、あえてポップで力強く、どこか行進曲を思わせる陽気で切ないメロディを選択した。人間味あふれる優しさを持ち、仲間を守るために身を捧げるロボの本質を見抜いていたからだ。この直感が結実し、今なおファンが聴くたびに目頭を熱くする名曲が誕生したのである。