このわたとは何の部位?日本三大珍味の正体と旨い食べ方を徹底解説

このわたとは何の部位?日本三大珍味の正体と旨い食べ方を徹底解説について押さえておきたい 事実を厳選して解説いたします。

日本料理の現場や海鮮ギフト市場において、「このわた」と非常によく混同されるのが「このこ」「くちこ」「ばちこ」と呼ばれる品々です。名前が似通っているため同一視されがちですが、これらは明確に原料部位と加工形状が異なります。

まず、「このわた」がナマコの「腸」であるのに対し、「このこ(海鼠子)」はナマコの「卵巣」を指します。産卵期前のメスからしか採取できないため、腸よりもさらに収穫量が少なく、幻の食材として珍重されます。

そして、このナマコの卵巣を取り出し、塩水で洗った後に何十本も重ねて吊るし、三味線のバチ(撥)のような平たい三角形に整えて天日干しにしたものが「ばちこ(別名:干しくちこ)」です。乾燥させることで旨味が何倍にも凝縮され、軽く炙ると繊維が解け、黄金色の芳醇な香りを放ちます。現在、伝統的なばちこは1枚あたり数千円から、大ぶりな極上品であれば1万円を超える価格で取引されることも珍しくありません。

生または塩蔵の状態の卵巣を「生くちこ(このこ)」、それを美しく干し上げた完成品を「ばちこ」と呼び分け、腸のみで作られる「このわた」とは明確に一線を画しています。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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