垂水千本イチョウ園の感動秘話!2026年見頃と混雑回避完全ガイド
今注目を集めている 垂水千本イチョウ園の感動秘話!2026年見頃と混雑回避完全ガイドについて、多角的な視点を整理して公開しています。
垂水千本イチョウ園を訪れた多くの人が驚くのは、その圧倒的なスケール感と美しさが「公営公園」ではなく、園主である中馬吉昭(ちゅうま・よしあき)さんと妻のクラ子さんご夫妻による手作りの庭園であるという事実です。
物語の始まりは1978年(昭和53年)に遡ります。先代から受け継いだ土地は、ミカンコミカンバエの被害によって廃園となった旧果樹園や、竹や雑木が生い茂る険しい荒山でした。当時、垂水市役所に勤務していた中馬さんは「退職後に妻とふたりで憩える美しい場所を作りたい」「故郷に誇れる名所を残したい」という強い一念から、わずか2本の苗木を植えることから開墾をスタートさせました。
重機が入れない急斜面はクワとスコップで切り拓き、土壌改良を重ねながら苗木を一本一本手作業で植樹。夫婦で流した汗と気の遠くなるような歳月について、中馬さんは過去の地元メディア取材や記念文集の中で次のように述懐しています。
「最初は周りから『あんな山の中にイチョウを植えてどうするのか』と笑われたこともありました。しかし、妻が黙ってついてきてくれたからこそ、1日1本の積み重ねが千本を超える森になりました。木々が育ち、訪れた人が笑顔になってくれることが何よりの喜びです」
その並外れた情熱と景観の美しさは高く評価され、2008年(平成20年)には「第1回鹿児島県景観大賞」を受賞。さらに農林水産省が選定する「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」にも選出されるなど、一私人による地域貢献の枠を超えた社会的文化遺産として広く認知されるに至りました。