氷点下の絶叫、テレビ画面の湯気——『あさま山荘事件』が伝説のインスタント麺を社会現象に変えた真実

氷点下の絶叫、テレビ画面の湯気——『あさま山荘事件』が伝説のインスタント麺を社会現象に変えた真実の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。

あさま山荘事件の現場は、マイナス15度近くまで冷え込む雪山だった。警察当局は機動隊員の体力維持のため、現地の食料補給に苦慮していた。冷え切った米飯は石のように硬くなり、食欲を削ぐ。そこに投入されたのが、1971年9月に発売されたばかりの容器付き即席麺だった。

隊員たちが円陣を組み、湯気を立てながら夢中で麺をすする映像は、白黒からカラーへと移り変わる当時のテレビ画面を通じてリアルタイムで全国へ生中継された。視聴者が目にしたのは、見たこともない先進的なプラスチック容器と、そこに広がる熱気のコントラストだ。緊迫した報道番組の合間に映し出されたその光景は、どんな広告代理店も企画できない強烈なインパクトを放っていた。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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