徒然草『高名の木登り』の教訓とは?達人が梢ではなく降り際を警戒した訳
徒然草『高名の木登り』の教訓とは?達人が梢ではなく降り際を警戒した訳の詳細について、最新情報を取りまとめてご紹介します。
『徒然草』において兼好法師は、木登り名人の説話にとどまらず、末尾で「蹴鞠(けまり)」の例を引き合いに出しています。これは名人の知恵を、特定の職人芸から人間の行動原理全般への教訓へと昇華させるための構成です。
プロジェクトの進行や重要なプレゼンテーション、あるいは日々の車の運転でも全く同じ現象が起きます。難関を突破して「契約が決まった瞬間」の事務処理ミス、長距離ドライブで「自宅の近くまで戻ってきた交差点」での接触事故など、私たちが足をすくわれるのは決まってゴールが見えた直後です。
兼好法師は、身分が低いと見なされていた木登り男の言動を「聖人の戒めにかなへり」と絶賛しました。相手の身分や立場にとらわれず、本質を突いた知恵を素直に受け止める兼好法師のリアリストとしての一面が如実に表れています。