2026年も止まらないジュエリー価格高騰の真相と一生もの選び

2026年も止まらないジュエリー価格高騰の真相と一生もの選びに関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

相次ぐ価格改定のニュースが流れるたびに、「なぜここまで急激に上がるのか」と疑問を抱く人が増えています。2026年最新の価格改定経緯を振り返ると、海外の主要ハイジュエラーは平均して年間に2回から3回、1回あたり5%〜12%前後のプライスアップを断行してきました。2020年当時の定価と比較すると、モデルによっては1.6倍から2倍以上に跳ね上がっているケースも珍しくありません。

この背景にある第1の要因は、歴史的な金相場高騰と資産価値の推移にあります。田中貴金属工業などの公表データや市場統計によると、国内の金小売価格は2024年に1グラムあたり13,000円〜14,000円台を突破して以降、地政学的リスクの長期化や各国中央銀行による金保有量の拡大を背景に、2025年から2026年にかけても15,000円を超える歴史的な高値圏で推移しています。ハイブランドのジュエリーに用いられる18金(K18)やプラチナの原材料調達コスト自体が、数年前の水準とは次元が異なる領域に突入しているのです。

第2の要因は、欧州における熟練職人(アルチザン)の人件費と工房維持費の高騰です。報道各社の取材データや欧州の高級ブランド連合(LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンおよびリシュモン・グループ)の公式決算資料によると、フランスやイタリア、スイスにある製造拠点ではインフレに伴う賃金引き上げが継続しています。特にハイジュエリーの石留めや研磨は機械化が不可能であり、後継者不足も相まって職人の技術料そのものが大幅に上昇しています。

第3の決定的な理由として見逃せないのが、ハイブランド値上げの真相とも言える「ブランド戦略の転換」です。かつてエントリー層向けに展開されていた10万円〜20万円台のシルバー製品や小ぶりなゴールドアクセサリーは徐々に縮小され、ブランド全体の客単価を引き上げる「ハイエンド化(エレベーション戦略)」が業界の主流となりました。これに外国為替市場における円安の定着が重なり、日本国内の定価は本国以上のペースで引き上げられる結果を招いています。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest