新幹線の感染リスクは?富岳検証とプロが明かす安全な座席選び
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では、乗客同士が接近して座る客室内で、ウイルスを含んだ飛沫はどのように動くのか。
この疑問に対し、理化学研究所と神戸大学などの共同チームは、スーパーコンピュータ「富岳」(飛沫飛散予測プロジェクト)を用いて詳細な数値解析を実施した。プロジェクトを率いた坪倉誠(理化学研究所チームリーダー)らの分析によって、新幹線特有の気流特性が明らかになっている。
車内では、天井から床下へ向かう強力な下降気流(ダウンフロー)が常に働いている。これにより、着席した乗客の口元から吐き出された飛沫やエアロゾルの大半は、周囲に広がる前に足元へと引きずり下ろされる。さらに、高く設計された座席の背もたれが物理的なパーティション(防護壁)として機能し、前方座席への直接的な飛沫到達を劇的に遮断していることが視覚化された。
隣り合う乗客同士が無言で前を向いている限り、前後の列を越えてウイルスが拡散する確率は工学的に極めて低いレベルに抑えられている。