ベトナム語のこんにちははシンチャオNg?現地で通じる挨拶の真相
ベトナム語のこんにちははシンチャオNg?現地で通じる挨拶の真相について見逃せない ポイントを厳選して解説いたします。
ベトナムを訪れた旅行者が真っ先に抱く疑問が、「街中でシンチャオという言葉をほとんど耳にしない」という事実です。カフェの店員、ホテルのスタッフ、あるいはタクシーのドライバー同士のやり取りを観察しても、飛び交っているのはまったく異なるフレーズです。
言語構造を分析すると、この違和感の正体が浮き彫りになります。「Xin chào」の「Xin(シン)」は、本来「〜を乞う」「どうぞ〜させてください」という改まった懇願・敬意を表す言葉であり、「chào(チャオ)」が挨拶する・迎えるを意味します。つまり、シンチャオは直訳すれば「失礼ながらご挨拶申し上げます」といったニュアンスを含んだ、極めて改まった硬い言葉なのです。
テレビ番組のアナウンサーが不特定多数の視聴者に語りかける際(「Xin chào quý vị」など)や、高級ホテルのレセプションが外国人観光客を迎える場面では使われます。しかし、顔見知りの間柄や、市場の屋台、街角の食堂で現地の人が「シンチャオ!」と声をかけることは滅多にありません。ネイティブにとって、親しい同僚や近所の人にシンチャオを使うのは、日本人が近所の顔見知りに「初めまして、ご機嫌麗しゅうございます」と挨拶するような不自然な距離感を与えてしまうのです。