消えた西湘貨物駅の現在|廃止の真相と跡地に眠る巨大遺構の2026年
消えた西湘貨物駅の現在|廃止の真相と跡地に眠る巨大遺構の2026年の見逃せないポイントを一挙に解説しました。
華々しい開業からわずか十数年で、西湘貨物駅を取り巻く環境は急激に暗転します。その最大の要因は、国鉄末期に断行された「鉄道貨物輸送改革」とトラック輸送の台頭でした。
1970年代後半から1980年代にかけて、国鉄貨物は従来の「ヤード経由式輸送」(貨車を駅ごとに組み替えて送る方式)から、主要拠点間をコンテナ列車で結ぶ「直行輸送方式(拠点都市間輸送)」へと大転換を図ります。駅ごとに小口の貨車を取り扱う方式は非効率とされ、近隣駅の統廃合が急速に進められました。
この大改革の波の中で、西湘貨物駅の運命を決定づけたのが平塚市・大磯町境に位置する相模貨物駅の存在です。大型コンテナホームと充実した設備を備える相模貨物駅に西湘エリアの貨物取扱が集約される方針が固まり、西湘貨物駅は取扱量が激減。1979年にコンテナ貨物取扱が廃止され、続く1985年3月14日のダイヤ改正で営業休止に追い込まれました。
1987年の国鉄分割民営化によって施設はJR貨物へ継承されたものの、休止状態から息を吹き返すことはなく、2002年(平成14年)12月1日、名実ともに正式廃止の時を迎えました。