流行語大賞2024はおかしい?世間とのズレと炎上の真相を追う

流行語大賞2024はおかしい?世間とのズレと炎上の真相を追うの具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

「流行語大賞は一体誰が決めているのか?」という疑問は、炎上が起きるたびに蒸し返される最大の関心事です。 公式発表資料によると、この賞の正式名称は「現代用語の基礎知識選 ユーキャン新語・流行語大賞」であり、通信教育大手のユーキャンは冠協賛スポンサーに過ぎません。実際の主催と候補語の選出母体は、年鑑辞書『現代用語の基礎知識』を発行する株式会社自由国民社です。 選考プロセスは二段階に分かれています。まず『現代用語の基礎知識』編集部がアンケートや読者層のモニタリング等を通じて候補語をピックアップし、ノミネート30語を選出。その後、7名程度の「選考委員会」による討議・審査を経てトップテンおよび年間大賞が決定されます。 問題視されているのは、この選考委員会の顔ぶれが長年にわたり固定化されている点です。長年務める選考委員には、大学教授、作家、歌人、漫画家、女優、そして同誌の編集長などが名を連ねています。文化人としての知見や実績は一流である一方、その属性には明らかな偏向が見受けられます。 * 年齢層の偏り:委員の平均年齢が高く、60代〜70代以上の識者が中心を占める構成が常態化している。 * 情報受容経路の偏り:新聞・文芸誌・地上波テレビなどの伝統的マスメディアに親しむ層で構成され、ネットコミュニティ、VTuber、ショート動画、ゲームカルチャーなどの生態系に一次体験として触れていない。 * イデオロギーと批評性の偏重:「世相を批判的に切り取った知的な表現」を好む傾向が強く、純粋に無邪気に楽しまれたポップカルチャーやデジタルスラングを軽視しやすい。 選考委員の一人である俵万智氏は、過去の選考講評や自身のSNS等で「流行語の選定は単なる使用頻度ランキングではなく、その言葉が持っている批評性や時代背景の切り取り方を重視している」という趣旨の発言を残しています。しかし、この「選考委員の恣意的な批評性」こそが、大衆が期待する「今年みんなが言っていた言葉」という定義と真っ向から衝突している原因なのです。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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