物価高騰と不況が同時に襲う?家計崩壊を防ぐ資産防衛の新常識
物価高騰と不況が同時に襲う?家計崩壊を防ぐ資産防衛の新常識とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
景気後退を防ぐために金利を下げれば物価高に油を注ぎ、物価を鎮火するために金利を上げれば景気の息の根を止めてしまう。金融政策の舵取りを担う中央銀行にとって、スタグフレーションほど残酷な処方箋を迫られる局面はない。
米国の連邦準備制度理事会(FRB)はかつて、伝説的な議長ポール・ボルカーが断行したような過激な利上げ政策でインフレを封じ込めた歴史を持つ。だが、それは深刻な不況という多大な犠牲の上に成り立った荒治療だった。一方、現在の日本市場において、日本銀行を率いる植田和男総裁の選択肢は極めて狭い。長年の異次元緩和から正常化へ舵を切るなか、利上げペースのわずかな狂いが住宅ローン金利の上昇や中小企業の資金繰り破綻を招くリスクを孕んでいる。