後脛骨筋腱炎のテーピング完全解説!内くるぶしの痛みを防ぐプロの技

後脛骨筋腱炎のテーピング完全解説!内くるぶしの痛みを防ぐプロの技にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

内くるぶしの後方から下側、そして土踏まずの頂点付近にかけて生じる鈍痛や圧痛。この部位のトラブルにおいて、臨床現場で最も頻繁に遭遇するのが後脛骨筋腱炎(Posterior Tibial Tendinitis)です。後脛骨筋はふくらはぎの深層から始まり、腱となって内くるぶしの後ろを通り、足裏の内側にある「舟状骨粗面」をはじめとする複数の骨に扇状に付着しています。この筋肉の主たる役割は、足首の内返し(内反)と、歩行・走行時に体重がかかった瞬間に足裏の内側縦アーチが潰れないよう吊り上げることです。

しかし、着地の衝撃で足が内側に過度に倒れ込む「オーバープロネーション(過回内)」が起きると、後脛骨筋腱には強烈な牽引ストレスと摩擦が繰り返しかかります。これが炎症の正体です。日本整形外科学会および日本足の外科学会の診断基準でも指摘されている通り、本症は「成人期扁平足(成人期後天性扁平足・PTTD)」の初期病態と密接に連動しており、単なる使い痛みと放置すると腱の変性や断裂へと進展するリスクがあります。

医療機関の受診時にまず行われるのが、他の足部疾患との鑑別です。特にランナーの間で頻発する「足底腱膜炎」と混同されがちですが、好発部位と痛みの出るタイミングに明確な差異が存在します。

  • 後脛骨筋腱炎:痛みは「内くるぶしの直下から斜め前下方(土踏まずの付け根)」。走ると徐々に痛みが強まり、つま先立ち動作(シングルヒールレイズ)で腱に負荷がかかると顕著な痛みを再現できる。
  • 足底腱膜炎:痛みは「かかとの骨の前内側(足の裏中央寄り)」。朝起きて最初の一歩目に激痛が走り、歩いているうちに徐々に軽減する特徴を持つ。
  • 有痛性外脛骨障害:10代の成長期や骨の変異(過剰骨)を持つ人に多く、内くるぶしの前下方の骨が出っ張り、靴による圧迫や接触で激しく痛む。

痛みの発生源が腱そのものにあるのか、骨の付着部にあるのか、あるいは足底の膜にあるのかを見極めることが、適切な内くるぶしの痛みに対する原因究明と初期対処の出発点となります。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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