エンストとは何の略?At車でも起きる原因と走行中の緊急対処法
エンストとは何の略?At車でも起きる原因と走行中の緊急対処法に関するポイントを分かりやすくまとめました。専門的な情報をチェックしましょう。
エンジンが稼働し続けるためには、「良い混合気(空気と燃料)」「良い圧縮」「強い火花」の3要素に加え、回転運動を維持するための適切な負荷バランスが不可欠です。エンジンストールの仕組みは、このバランスが何らかの理由で崩れ、エンジンの発生トルクが走行抵抗や駆動系の抵抗を下回ることで回転が停止します。
トランスミッションや車両の構造によって、発生する引き金は大きく異なります。
【MT車の場合:クラッチ操作とギア選択ミス】
MT車のエンストの大半はドライバーの運転操作に起因します。発進時にMT車のクラッチ操作を急激に行うと、停止している車輪の強い抵抗がダイレクトにエンジンへ伝わり、回転が押さえ込まれて止まります。また、低速時に高すぎるギアを選択したままブレーキを踏み込むケースでも発生します。
【AT車の場合:電気系統や吸排気系のパーツ故障】
クラッチ操作が自動化されているAT車では、通常走行時の操作ミスでエンストすることはほぼありません。しかし、車載部品の経年劣化や不具合によるエンストの原因(AT車)は複数存在します。
- スパークプラグの不良:電極の摩耗やカーボン堆積により点火火花が弱まり、失火して停止する。
- オルタネーター(発電機)の故障:発電が追いつかずバッテリー電力を使い果たし、点火系や電子制御ユニット(ECU)がダウンする。
- 燃料ポンプ・インジェクターの不調:シリンダー内に十分なガソリンが噴射されず、燃焼が維持できなくなる。
- スロットルボディやエアフロメーターの汚れ:吸入空気量の測定狂いやアイドリング制御の乱れによって回転数が急激に落ち込む。