地下格闘技とは?プロとの違いと危険な実態・ブレイキングダウンの真相
地下格闘技とは?プロとの違いと危険な実態・ブレイキングダウンの真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。
地下格闘技とは、日本ボクシングコミッション(JBC)や日本修斗協会、パンクラス、あるいはRIZINのような公式な統括機関・コミッションに属さず、民間団体や個人が自主的に企画・運営する無公認のアマチュア格闘技イベントの総称です。英語圏では「アンダーグラウンド・ファイト」とも称され、本来はスポーツの枠組みを超えたストリートファイトの延長線上に位置づけられてきました。
プロ格闘技との決定的な違いは、「競技ライセンスの有無」「メディカルチェックの厳格さ」「レフェリングにおける選手の生命保護義務」の3点に集約されます。プロ興行の場合、試合前には頭部MRI検査、血液検査、医師による問診が義務付けられ、リングサイドには複数の専門医が常駐します。しかし、多くの地下格闘技イベントでは、簡単な血圧測定や問診票への記入程度、場合によってはそれらすら省略され、「怪我や死亡事故が起きても自己責任である」とする一筆の免責誓約書のみでリングに上げられるケースが散見されてきました。
ルール面においても、競技格闘技とは一線を画す過激なレギュレーションが採用されてきた歴史があります。一般的なプロ総合格闘技(MMA)では反則とされる「グラウンド状態での頭部へのサッカーボールキック」や「踏みつけ」、さらには「パウンド(倒れた相手の顔面を殴打する行為)無制限」を掲げる団体も存在しました。立ち技中心の大会であっても、オープンフィンガーグローブを着用したベアナックル(素手)に近い状態での殴り合いや、頭突き・金的蹴り以外の反則を極限まで減らしたルールが設定され、これが観客に「リアルな喧嘩の追体験」という刺激を提供してきたのです。