原由子『そんなヒロシに騙されて』ヒロシの正体と桑田佳祐作曲秘話

原由子『そんなヒロシに騙されて』ヒロシの正体と桑田佳祐作曲秘話の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。

『そんなヒロシに騙されて』が世に出たのは1983年7月5日、サザンオールスターズの傑作アルバム『綺麗』の収録曲としてでした。桑田佳祐のハスキーで泥臭いボーカルが牽引するバンドサウンドの中で、原由子がリードボーカルをとるこの楽曲は、湘南サウンドの清涼感と60年代歌謡曲の哀愁が同居した特異な魅力を放ち、アルバムファンから絶大な支持を集めました。

その圧倒的な反響を受け、翌月の1983年8月21日に原由子の5枚目のソロシングルとしてシングルカットが敢行されます。当時、原由子はソロ名義でも『恋は、ご多忙申し上げます』(1983年3月発売)をスマッシュヒットさせており、ソロアーティストとしての評価を決定づけるタイミングでした。

桑田佳祐が提示したのは、当時のニューウェイブや打ち込み全盛の波にあえて逆行するかのような、エレキギターのトレモロアームが唸るサーフロックとグループ・サウンズの融合でした。横須賀や横浜を想起させる港町のロケーション、夜風に揺れるパッカード、そして罪な男に翻弄される女性の心理描写が、原由子の透明感とどこか母性を感じさせるフラットな歌唱によって見事に具現化されたのです。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest