赤ちゃんが出てくるところ、実は知らなかった産道の真実と出産の全記録
赤ちゃんが出てくるところ、実は知らなかった産道の真実と出産の全記録を詳しくリサーチ! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。
自然分娩(経膣分娩)において、赤ちゃんが最終的に外の世界へ出てくる出口は「膣口(ちつこう)」です。女性の外陰部には前(お腹側)から順に「尿道口」「膣口」「肛門」という3つの独立した開口部が存在します。排泄器官である尿道や肛門とは解剖学的に全く別の管であり、赤ちゃんが尿道や消化管を通って出てくることは構造上あり得ません。
医療現場において、赤ちゃんが体外へ出るまでに通過する一連のトンネル全体を「産道(さんどう)」と呼びます。産道は硬い骨で囲まれた「骨産道(骨盤)」と、筋肉や靭帯などの柔軟な組織で形成される「軟産道(子宮下部・子宮頸部・膣・外陰部)」の2つで構成されています。
非妊娠時の膣は、前後の壁が合わさってペタンと閉じた薄い筒状の器官に過ぎません。しかし、妊娠後期から分娩時にかけて、女性ホルモンの劇的な分泌変化によって組織の弾力性が極限まで高まり、赤ちゃんの頭囲(平均約33〜34cm)を通過させられる驚異的な柔軟性を獲得します。まさに人体が有する最も精巧な適応メカニズムの一つといえます。