くずきりとしらたきの決定的な違い!原料・糖質と鍋代用の正解を検証
くずきりとしらたきの決定的な違い!原料・糖質と鍋代用の正解を検証にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
夕食の買い出し時やすき焼きの準備中、「しらたきが売り切れているから、くずきりで代用しよう」「くずきりの代わりにしらたきを使っても同じ味になるだろうか」と迷った経験を持つ人は少なくありません。結論から言えば、鍋具材くずきり代用やしらたきでの代替は可能ですが、調理特性を理解していなければ料理そのものを失敗させる要因になります。
特にすき焼きしらたきくずきりの選択においては、鍋の中の化学反応を考慮する必要があります。かつて「しらたきの凝固剤に含まれるカルシウムが肉のタンパク質を縮めて固くする」という説が広く信じられていましたが、日本こんにゃく協会の検証調査により、通常の調理環境下ではしらたきが肉を固くする科学的影響は極めて小さいことが実証されています。むしろ問題となるのは「水分」と「煮込み時間」です。
しらたきを鍋やすき焼きに投入する際、最大のリスクは「内部の水分がしみ出して割り下やつゆを薄めてしまう」点にあります。市販のしらたきは、下茹でして臭みを抜くだけでなく、フライパンで乾煎り(からいり)して余分な水分を飛ばしてから投入することで、煮汁の濃度を保ちつつ一気に味を染み込ませることができます。
一方、くずきりをすき焼きや鍋に代用する場合の最大のリスクは「煮溶け」です。デンプン粒子で構成されたくずきりは、沸騰した煮汁の中で長時間加熱されると、糊化(α化)が進みすぎて輪郭を失い、最終的にはドロドロに溶けて煮汁を濁らせてしまいます。くずきりを使用する際は、必ず下茹でして水で締めておき、「食べる直前の2〜3分前」に鍋へ投入するのが、極上のもちもち感を味わうための鉄則です。