女性を狂乱させた超絶技巧の裏側!リストの性格と知られざる二面性
女性を狂乱させた超絶技巧の裏側!リストの性格と知られざる二面性の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。
リストの生涯を語る上で最大の謎とされてきたのが、社交界の寵児から黒衣をまとう聖職者への転身劇です。1865年、53歳のリストはローマのカトリック教会で下級聖品を受け、「アベ・リスト(リスト神父)」と呼ばれる身となりました。世俗の富と名声をほしいままにしたプレイボーイがなぜ、禁欲的な信仰の世界へと足を踏み入れたのでしょうか。
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リストの内面を紐解くと、幼少期から極めて純粋な宗教的資質を持っていた事実が浮かび上がります。10代の頃に一度は本気で聖職者を志したものの、父親の強い反対によって音楽家の道を歩むことになった経緯がありました。彼にとって華やかなピアニスト生活は天職であると同時に、精神的な渇きと虚栄心との戦いでもあったのです。
決定打となったのは、愛する子どもたちの相次ぐ死と、長年連れ添ったカロリーネ侯爵夫人との結婚不成立という過酷な試練でした。「俗世の名声は魂を救わない」という確信に至ったリストは、晩年を宗教音楽の作曲と祈りに捧げる道を選びます。派手な外向性と深い内省という相矛盾する要素を同時に抱え込み、苦悩の末に信仰へと回帰した点に、リストという人間の本質があります。