器を彩る青の正体!呉須とは?染付の技法やコバルトとの違いを徹底解剖

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染付の絵柄を語るうえで外せないのが、佐賀県の有田焼や長崎県の波佐見焼で研ぎ澄まされてきた伝統技法「濃み(ダミ)」です。細い線で輪郭を描く「骨描き(こつがき)」を行った後、太く毛量の多い「ダミ筆」に呉須の絵の具をたっぷりと含ませ、輪郭の内側を塗り埋めていく技術を指します。

ダミ技法の最大の特徴は、筆先を素地に擦りつけるのではなく、筆から滴り落ちる呉須の表面張力を利用して、水溜まりを誘導するように広げていく点にあります。指先の絶妙な圧力とスピードのコントロールによって、筆跡を一切残さず均一に塗ることも、吸い込まれるような美しいグラデーション(ぼかし)を表現することも可能になります。

江戸時代から続く有田焼(古伊万里)の絢爛たる大皿から、現代の北欧テイストとも調和する波佐見焼のモダンな藍色パターンまで、このダミ技法が生み出す豊かな陰影が器に唯一無二の命を吹き込んでいます。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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