在位60年記念硬貨10万円の買取相場高騰!銀行両替が大損な理由
在位60年記念硬貨10万円の買取相場高騰!銀行両替が大損な理由を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。
在位60年記念金貨を語る上で避けて通れないのが、1990年1月に発覚して日本社会を震撼させた10万円金貨偽造事件の真相です。当時、スイスの貨幣商から持ち込まれた約10万枚(額面総額約107億円)もの在位60年記念金貨が、精巧に作られた偽物造幣であることが判明しました。
この事件が前代未聞だったのは、「偽物でありながら本物と全く同じ本物の純金で作られていた」点にあります。1986年当時の金相場では純金20gが約4万円で作れたため、密造グループは本物の純金を使って偽造硬貨を鋳造しても、1枚あたり約6万円の巨額な利ざやを抜くことができました。純金で作られていたがゆえに、初期の検査をすり抜けて日本国内へ大量に流入してしまったのです。
この事件以降、造幣局と買取業界は厳格な真贋基準を設けています。買取現場で実践されている天皇陛下御在位60年記念金貨偽物見分け方には、以下の3つの決定的なチェックポイントがあります。
第一に「精密重量と寸法の測定」です。偽造硬貨の中には金メッキタングステンや低品位の金を用いたものも存在し、これらは精密電子天秤に乗せた瞬間に判明します。規定の「20.0グラム」からわずかでも外れているものは偽物と判定されます。また、直径30.0ミリ、規定の厚みとの誤差もコンマ数ミリ単位で照合されます。
第二に「菊の御紋と瑞雲の刻印エッジ」です。本物の造幣局鋳造硬貨は、極印の圧力が極めて高く、菊の葉脈や鳥の羽先、周囲のギザ(エッジ)の立ち上がりが極めて鋭利です。粗悪な偽物はプレス圧が足りず、紋様の端が丸みを帯びてぼやけています。
第三に「ブリスターパックの偽造防止ホログラムとシリアルナンバー」です。偽造事件の教訓から、正規に発行された金貨は透明なプラスチックパックにシリアル番号とともに厳重にパッキングされています。パックに光を当てた際に見える透かし文字やシールの融着痕跡、英数字のフォント配列が一致しているかどうかが、最初の防壁となっています。