ズッパとは?普通のスープとの違いやサイゼリヤで話題の理由を徹底解剖
ズッパとは?普通のスープとの違いやサイゼリヤで話題の理由を徹底解剖とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
イタリア料理のドルチェ(デザート)リストを見ていると、スープとは似ても似つかないスイーツの名前に「ズッパ」が使われている場面に出くわします。それが「ズッパ・イングレーゼ(Zuppa Inglese)」です。グラスや深皿に敷き詰められたスポンジケーキに真っ赤なリキュールが染み込み、カスタードとチョコレートクリームが層をなすこのケーキが、なぜ「ズッパ」と呼ばれるのでしょうか。
このズッパイングレーゼの由来こそが、ズッパの本質を裏付ける最大の証拠です。「イングレーゼ」とはイタリア語で「イギリス風の」を意味します。16世紀、エステ家の宮廷料理人がイギリスの伝統菓子「トライフル」を模倣して創作したという説が有力ですが、注目すべきは料理の構造です。
硬くなったスポンジケーキやサヴォイアルディ(ビスケット)に、薬草系リキュール「アルケルメス」をひたひたになるまで染み込ませ、クリームを重ねるその工程は、まさに「硬いパンに水分を限界まで吸わせるズッパの構造」そのものでした。イタリア人にとってズッパとは、「温かい野菜スープ」の固有名詞ではなく、「液体をたっぷりと吸わせたパン生地状のもの」という物理的・構造的な概念であることが、このデザートの命名理由から見て取れます。