うつ病の朝の絶望感はなぜ起きる?日内変動の理由と夕方に楽になる真相

うつ病の朝の絶望感はなぜ起きる?日内変動の理由と夕方に楽になる真相とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

朝はあれほど死の淵にいるような絶望感を抱いていたにもかかわらず、17時や18時を回ると不思議と気分が持ち直し、スマートフォンの画面を眺めたり軽食を口にできたりする――。この夕方になると元気になる経緯に対して、患者本人は「自分は怠けているだけではないか」「会社を休むための仮病だったのではないか」と激しい自責の念を抱きがちです。

しかし、これこそが自律神経の乱れと朝の抑うつが引き起こす日内変動の証拠です。夕方にかけて副交感神経と交感神経の極端な緊張状態が緩み、過剰に分泌されていたストレスホルモンの血中濃度が自然に低下することで、脳の疲弊が一時的に緩和されます。生物学的な周期によって脳の負荷が下がったにすぎず、決して意思の力で気分をコントロールしているわけではありません。

周囲からの「夕方には元気そうにしているじゃないか」という心ない一言が、当事者の孤立を深めるケースは後を絶ちません。夕方の軽快は病気が治った合図ではなく、生体リズムの波が一時的な底を打った状態であることを、周囲のみならず本人自身も正しく認識する必要があります。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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