タッチアンドゴーの真相|着陸即離陸の理由とゴーアラウンドとの違い

タッチアンドゴーの真相|着陸即離陸の理由とゴーアラウンドとの違いの基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

日本の航空史において、タッチアンドゴーを語る上で外せない存在が沖縄県宮古島市に位置する下地島空港(しもじしまくうこう)です。3,000m級の広大な滑走路とエメラルドグリーンの海に囲まれたこの空港は、1979年に日本唯一の大型旅客機専用訓練飛行場として開設されました。

かつては日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)のボーイング747(ジャンボジェット)や777が、連日連夜タッチアンドゴーを繰り返す「パイロット養成の聖地」として君臨していました。青い海に向かって巨大な機体が何度も着陸と離陸を繰り返す光景は、日本中の航空ファンを魅了してきました。しかし、フライトシミュレーター(Level D認定のフルフライトシミュレーター)の劇的な進化と運航コスト削減の波を受け、2010年代前半までに大手航空各社は実機による定期訓練から撤退しました。

現在の下地島空港は、LCCを中心とする定期旅客便の就航やプライベートジェットの受け入れに加え、琉球エアーコミューター(RAC)や海上保安庁、さらには操縦士養成スクールの訓練拠点として活用されています。

一方で、現在も日常的に迫力ある実機タッチアンドゴーを行っているのが航空自衛隊や海上自衛隊の航空基地です。千歳、百里、小松、築城、新田原といった戦闘機基地では、F-15JやF-2戦闘機が緊急発進(スクランブル)や空中戦訓練の帰投時にタッチアンドゴーを実施し、パイロットの極限下での操縦技術を維持しています。また、入間基地や美保基地のC-2輸送機、小牧基地のKC-767空中給油機なども、有事の滑走路運用を見据えたハイレートな訓練を継続しています。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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