Tugカットオフ値は何秒が危険?13.5秒説の真相と転倒リスク判定

Tugカットオフ値は何秒が危険?13.5秒説の真相と転倒リスク判定の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

Q1:TUGの測定結果が13.5秒を超えたら、すぐに一人歩きを禁止すべきですか?
A1:決して即座に歩行を禁止してはいけません。13.5秒は「地域在住高齢者が転倒する確率が統計的に高まる警戒ライン」であり、歩行能力そのものの消失を意味しません。過度な行動制限は廃用症候群を招き、かえって筋力を低下させます。まずは歩行時のふらつきの原因を分析し、環境整備(手すりの設置や段差解消)や適切な杖の選定を行うことが先決です。

Q2:測定は「普段の速さ(快適歩行)」と「全速力(最大歩行)」のどちらで行うのが正解ですか?
A2:目的によって使い分けますが、日本国内の臨床や転倒リスク評価で一般的に用いられる13.5秒のカットオフ値は「快適歩行」を前提とした研究に基づいています。一方、サルコペニアの予備軍スクリーニングや運動能力の予備能を測る文脈では「最大歩行」が採用されることもあります。どちらの条件で測定したかを記録に残し、同一被検者では常に同じ条件で経時変化を追うことが鉄則です。

Q3:普段から杖をついている高齢者の場合、杖を持たせずに測定してもいいですか?
A3:転倒事故に直結するため、絶対に避けてください。TUGの国際的ガイドラインでは「日常的に使用している歩行補助具はそのまま使用して測定する」と規定されています。杖なしで無理に測ったタイムには臨床的な意味がなく、測定中の転倒という重大医療事故の原因になります。カルテには必ず使用した補助具の名称を明記してください。

Q4:片麻痺や整形外科疾患がある場合、ターンの向き(麻痺側回り・非麻痺側回り)でタイムが変わりますか?
A4:顕著に変わります。一般的に麻痺側や患側を内側にして回る方がバランスを崩しやすく、タイムも遅延する傾向があります。臨床研究では左右両方のターンを計測して平均を取る方法や、リスク評価のためにあえて苦手な側へのターンを観察する手法がとられます。評価用紙にはどちら回りで計測したかを付記しておくことが正確な情報共有につながります。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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