犬の舌の色でわかる重篤な病気|紫や白・赤への変色と受診の緊急度判定
犬の舌の色でわかる重篤な病気|紫や白・赤への変色と受診の緊急度判定の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
Q1:犬の舌を押して白くなったあと、何秒でピンクに戻れば正常ですか?
A1:指で舌や上顎の歯茎を軽く1秒ほど圧迫して白化させ、指を離してから元のピンク色に戻るまでの時間を「毛細血管再充満時間(CRT)」と呼びます。正常値は1〜2秒以内です。2秒以上経過しても白いまま戻らない場合は、脱水、失血、心拍出量の低下による循環不全ショックが疑われます。逆に1秒未満で瞬間的に赤く跳ね返る場合は、敗血症や熱中症による異常な血管拡張の兆候です。
Q2:ドッグランで激しく走った後に舌が紫色になるのは病気ですか?
A2:一時的な運動後であっても、舌が紫色(チアノーゼ)に変色するのは明白な異常所見です。健康な犬であれば、運動直後は心肺機能が適応して鮮やかなピンク色を維持します。運動後に紫色になる場合、潜在的な僧帽弁閉鎖不全症などの心臓疾患、あるいは短頭種気道症候群や気管虚脱による呼吸器閉塞が進行している可能性が極めて高いため、運動を即座に中止し、早期に精密検査を受けてください。
Q3:シニア期(10歳以上)になってから舌に黒いシミが増えてきたのですが加齢現象ですか?
A3:加齢に伴う良性の生理的色素沈着(老人性色素斑)であるケースも多く見られます。しかし、シニア期は同時に口腔内腫瘍(悪性黒色腫や扁平上皮癌)の好発年齢でもあります。見分ける絶対的な基準は「平坦か、それとも盛り上がっているか」です。指で触れて凹凸がなく、周囲と同一の硬さであれば過度な心配はいりませんが、少しでも硬い芯がある、表面がザラザラしている、急速に面積が広がっている場合は、直ちに細胞診検査を受ける必要があります。
Q4:チャウチャウの血統が入っていない雑種犬でも舌が青黒くなることはありますか?
A4:はい、珍しくありません。北海道犬や甲斐犬、柴犬などの日本犬系雑種や、アジア圏の土着犬の血を引くミックス犬では、遺伝的に口腔粘膜にメラニンが強く沈着し、舌の一部または広範囲が青紫色や黒色を呈することがあります。幼少期からその色であり、全体的に平坦で体調に問題がなければ遺伝的形質ですので心配いりません。ただし、「今までピンクだった舌が突然青紫色に変わった」場合は遺伝ではなくチアノーゼですので、即座の救急対応が必要です。