ご飯の保存方法で冷蔵庫はNg?炊き立てを保つ冷凍術と危険な落とし穴
ご飯の保存方法で冷蔵庫はNg?炊き立てを保つ冷凍術と危険な落とし穴に関する基本知識をわかりやすくまとめました。今すぐチェックことができます。
調理現場や家庭内事故の調査において、最も警戒すべきがご飯の常温放置に伴う「セレウス菌(嘔吐型)」による食中毒です。
セレウス菌は土壌や農作物に広く生息する細菌で、米の表面にも高確率で付着しています。最大の脅威は、100℃で30分加熱しても死滅しない「耐熱芽胞(がほう)」を形成する点です。つまり、炊飯時の高熱を生き残り、ご飯が20℃〜40℃前後の適温まで冷めると一気に発芽・増殖します。さらに増殖過程で産生される毒素「セレウリド」は、120℃で90分の再加熱にも耐える極めて強力な耐熱性を持ち、一度作られてしまうと再加熱しても無毒化できません。
「熱いまま冷凍庫に入れると庫内が温まるから」と、炊飯器の釜のまま、あるいはラップに包んだ状態で数時間部屋に放置するケースが散見されますが、これはセレウス菌にとって最適な培養器を用意している状態です。
正しい粗熱を取るタイミングと方法は、湯気ごとラップで密閉した後、金属製のアルミトレイの上に平らに置き、下から保冷剤を当てるなどして一気に熱を奪うことです。急冷させることで菌の増殖可能温度帯(20〜50℃)を一気に通過させ、庫内の他の食材を傷めることなく冷凍庫へ投入できます。