ブルック鼻唄三丁矢筈斬りの元ネタ解剖|納刀後に倒れる驚愕の仕組み
ブルック鼻唄三丁矢筈斬りの元ネタ解剖|納刀後に倒れる驚愕の仕組みに関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
この技を語る上で欠かせないのが、重層的な鼻唄三丁矢筈斬りの元ネタと命名のルーツです。作中においてブルック自身が明かしている通り、この技の原点にして本名は「鎮魂曲ラバンドゥロル(レクイエム・ラバンドゥロル)」。かつてルンバー海賊団や某王国の護衛戦団に所属していた時代から磨き抜かれていた古流のフェンシング技でした。
「ラバンドゥロル(la banderole)」はフランス語で細長い旗やペナント、あるいは闘牛において牛の首筋に突き立てる手銛(バンデリジャ)を想起させる言葉であり、舞踏のように軽やかな足さばきから繰り出される電光石火の突き・斬撃を意味しています。これを、かつての仲間たちが親しみを込めて呼んだ俗称こそが鼻唄三丁矢筈斬りの由来です。
ここで注目すべきは「矢筈斬りの意味」です。「矢筈(やはず)」とは、弓の弦を掛けるために矢の末端に施されたV字型の刻み目を指します。日本料理の飾り切りや家紋の意匠としても知られますが、剣術用語としては「V字を描くように鋭角に交差させて切り裂く刃筋」を意味します。鼻唄を口ずさみながら「三丁(約327メートル、または数ブロック歩く距離)」進む間に、矢筈の如く鋭利に刻まれた傷口から絶命に至る――。西洋の優雅な騎士道精神と、日本の古典落語や股旅物時代劇の情緒が見事に融和した、極めて完成度の高いネーミングといえます。