日本の大気汚染は世界と比べ深刻か?Pm2.5と越境汚染の最新真相
日本の大気汚染は世界と比べ深刻か?Pm2.5と越境汚染の最新真相に関する気になる情報を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
日本が大気汚染と戦ってきた足跡は、産業構造の転換そのものです。1960年代から70年代にかけて高度経済成長を遂げる裏側で、四日市ぜんそくをはじめとする深刻な健康被害が発生しました。この日本の公害問題歴史と克服の原動力となったのが、1968年に制定された大気汚染防止法です。工場への排煙脱硫装置の義務付けや重油の低硫黄化が進められ、大気中の二酸化硫黄(SO2)濃度は劇的に減少しました。
さらに2000年代初頭、東京都が主導したディーゼル車規制を契機に、自動車排出ガス規制は急速に進化しました。国交省による自動車排出ガス規制最新動向では、ディーゼル重量車のポスト新長期規制から次世代クリーンディーゼル、さらに電動化(EV・ハイブリッド)の普及に伴い、黒煙や一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)の直接排出量はピーク時から8割以上削減されました。
では、現代における大気汚染原因日本の構造はどう変化したのでしょうか。現在の焦点は、煙突やマフラーから直接出る「一次粒子」ではなく、気体状の物質が大気中で化学反応を起こして微粒子化する「二次生成粒子」です。工場や家庭で使用される塗料、接着剤、印刷インキから蒸発する揮発性有機化合物(VOC)や、農業由来のアンモニアが大気中で太陽光線(紫外線)を浴び、複雑な光化学反応を経てPM2.5や光化学オキシダントへと変化します。従来の排ガス規制という単一の対策だけでは抑えきれない構造が定着しています。