恋愛依存とは何か?好きとの決定的な違いと苦しい執着を手放す処方箋
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長年、恋愛依存の当事者を取材してきた現場からは、日常のあらゆる場面で自分を見失っていく生々しい声が聞こえてきます。
都内のIT企業に勤務する30代女性・Aさんは、過去3年間にわたる共依存関係について、当時の手記に次のように綴っています。
「LINEの通知音が鳴るたびに心臓が跳ね上がり、未読のまま2時間が過ぎると手足が冷たくなって過呼吸気味になる。彼が浮気している証拠を見つけても、『別れよう』と口にすると『お前がいないと死ぬ』と泣きつかれ、結局許してしまう。自分がボロボロになっているのは分かっているのに、彼から離れることのほうが何百倍も怖かった。当時の私は、完全に自分という人間を失っていました」
こうした実態はネット上の相談掲示板やSNSでも日常的に散見されます。「相手の借金を肩代わりし続けている」「暴言を吐かれた直後に優しく抱きしめられると、それだけで全てを許してしまう」といったサイクルは、心理学でいう間欠強化(ギャンブルと同じく、たまに与えられる報酬によって中毒性が極限まで高まる現象)の罠です。
当事者は「相手を変えたい」と願っていますが、実際にはその過酷なドラマそのものに脳が依存しており、自力で脱出することが極めて困難な心理的トラップに嵌まり込んでいるのです。