新紙幣5000円札の顔は誰?津田梅子の功績と歴代肖像の謎を解剖
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新紙幣の五千円札に描かれている人物は、近代日本の女子高等教育に生涯を捧げた教育家、津田梅子(1864〜1929年)です。「名前は聞いたことがあるけれど、具体的に何をした人なのか」という疑問を持つ読者も多いのではないでしょうか。
津田梅子の足跡を紐解く上で欠かせないのが、わずか満6歳(数え年7歳)にして参加した1871年の「岩倉使節団」への同行です。日本初の女子留学生5人のうちの最年少としてアメリカへ渡った梅子は、ジョージタウンの裕福な家庭で育ち、初等・中等教育を経てランカスター女学校(のちのアラバマ大学関連校)を卒業。11年間にわたる米国生活で高度な英語力と思想的素養を身につけました。
1882年に帰国した梅子を待ち受けていたのは、旧弊な男尊女卑の日本社会でした。「女性に高等教育は不要」「良妻賢母こそが美徳」と信じられていた時代背景の中、彼女が抱いた葛藤は並大抵のものではありません。官立の華族女学校で教鞭を執りつつも、形式的な教養教育に疑問を持った梅子は、自立した女性の育成を志して再び渡米。名門ブリンマー大学で生物学を専攻し、科学雑誌に論文が掲載されるなど研究者としても極めて高い評価を獲得しました。
そして1900年、彼女は私財と国内外の支援を投じ、私立女子高等教育機関の草分けとなる「女子英学塾」(現・津田塾大学の創設者)を開校します。華族や富裕層だけでなく、一般の女性にも門戸を開き、全人教育と実践的な英語教育によって女性の経済的・精神的自立を後押ししました。男性中心社会に風穴を開け、今日の女性活躍の礎を築いた不屈の情熱こそが、紙幣肖像に選出された最大の理由です。