事業家集団の実態と環境の罠|マッチングアプリ勧誘の手口と脱退法
事業家集団の実態と環境の罠|マッチングアプリ勧誘の手口と脱退法の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。
かつてのマルチ商法のように「同級生から突然電話がかかってくる」という古典的な手法は、現代の事業家集団ではほとんど見られません。彼らが主戦場としているのは、マッチングアプリや街コン、趣味のカフェ会といった、初対面の人間関係が自然に構築されるプラットフォームです。
Pairsやwith、Tinderなどのマッチングアプリにおいて、彼らはごく自然なプロフィールを作成してターゲットに接触します。自己紹介欄には「カフェ巡り」「読書」「フットサル」「将来のために自己投資中」といった無難かつ親しみやすい文言が並び、ビジネス色や特定の団体名は完全に隠蔽されています。メッセージのやり取りを数回重ねた後、週末のランチやカフェでの対面に誘導するのが初期段階の定石です。
直接会った現場では、まず相手の現状に対する不満や将来への不安(給与への不満、将来の年金問題、職場の人間関係など)を徹底的にヒアリングします。そして、相手の共感を得た絶妙なタイミングで、次のようなキラーフレーズが投げかけられます。
「実は僕も昔は同じように悩んでいたんだけど、20代で脱サラして複数の事業を展開している尊敬する経営者(師匠)に出会って人生が変わったんだ。今度、その人が主催する限定の読書会(またはタワーマンションでのホームパーティー)があるんだけど、特別に行ってみない?」
この一連の流れは、マーケティング業界で「ABCの法則(Adviser=師匠、Bridge=紹介者、Client=ターゲット)」と呼ばれる古典的マインド誘導の変形です。最初に目的を明かさずにアプローチし、徐々に閉鎖的な空間へ誘い込むこのやり方は、特定商取引法第33条の2(氏名等の明示義務・目的隠匿勧誘)に明確に抵触する恐れを孕んでいます。ターゲットは「人生を変える有益な出会い」だと信じ込まされたまま、組織の周到に設計された選別フィルターへと足を踏み入れていくことになります。