オリジナルパンケーキハウス新宿店は本当に閉店?真相とダッチベイビーの現在地

オリジナルパンケーキハウス新宿店は本当に閉店?真相とダッチベイビーの現在地に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

アメリカ・オレゴン州ポートランドで1953年に創業し、半世紀以上にわたって門外不出のオリジナルレシピを守り続けてきた「オリジナルパンケーキハウス(The Original Pancake House)」。2013年に日本初上陸を果たした吉祥寺店の大成功を受け、都心最大級のターミナル駅直結ビルであるルミネエスト新宿7階に満を持してオープンしたのが新宿店でした。

連日長蛇の列を記録していた同店がなぜ営業を終了したのか。その閉店の真相には、商業施設特有のテナント契約サイクルと、パンケーキブーム全体の地殻変動が深く関わっています。

ルミネをはじめとするJR東日本グループの駅ビル商業施設では、通常3年から5年周期で結ばれる「定期建物賃貸借契約」が採用されています。商業コンサルタントや大手SC開発担当者の分析によると、ルミネエスト新宿は特にトレンドの移り変わりが激しい若年層向けフロアを抱えており、一定の契約年数が経過した段階でフロア全体のテーマ刷新や客層の再定義を行うのが通例です。オリジナルパンケーキハウス新宿店も例外ではなく、オープンから数年を経て契約満了を迎えたタイミングで、施設側の大規模リニューアル戦略と合致したことが撤退の決定打となりました。

さらに、当時の飲食業界を襲った消費行動の変化も見逃せません。商業施設関係者の証言によると、「2010年代半ばの第3次パンケーキブームを牽引した『写真映え』を主目的とする一過性の来店需要が落ち着き、リピート率と客単価のバランス、そして坪効率の見直しが各テナントに厳しく求められていた」という背景があります。オーブンで生地をじっくり焼き上げる看板商品「ダッチベイビー」は、注文から提供まで約15分〜20分の焼き時間を要します。この丁寧な調理工程が客の滞在時間を延ばし、駅ビル特有の高回転が求められるビジネスモデルとの間でオペレーション上の摩擦を生んでいた側面も否定できません。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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