宴もたけなわの漢字は酣?意味と由来・中締めの挨拶例文を徹底解説

宴もたけなわの漢字は酣?意味と由来・中締めの挨拶例文を徹底解説について重要なポイントを解説いたします。最新の情報をご確認ください。

現場のビジネスパーソンに聞き取り調査を行うと、少なからぬ人が「宴もたけなわ=宴会がそろそろ終わる時間」と解釈している実態が浮かび上がります。しかし、辞書的な宴もたけなわの意味は「宴会がまさに最高潮に盛り上がっている真っ最中」です。

大辞林や広辞苑などの主要国語辞典においても、「たけなわ(酣・闌)」は「物事の勢いが最も盛んな時」と定義されています。語源を遡ると、古代日本語の形容詞「たけし(猛し/勇猛である・勢いが盛んである)」、あるいは草木が高く伸びる「長(た)く」の語幹に、接尾語の「なは」が付着して生まれた言葉とされています。

では、なぜ「最も盛り上がっている最中」に宴会を切り上げる合図を送るのでしょうか。ここには、日本古来の美意識とコミュニケーションの知恵が存在します。

宴会がだらだらと続き、話題が尽きて酒席が白けてから「そろそろ終わりましょう」と切り出すのは、興行やもてなしとして無粋とされてきました。熱気がピークに達している段階で敢えて幕を引くことで、「まだ語り合いたかった」「本当に素晴らしい時間だった」という心地よい未練と高揚感を参加者の記憶に残すことができます。これを演劇用語では「クライマックスで幕を降ろす」と呼びますが、和歌の「名残(なごり)」の美学にも通じる心理的配慮なのです。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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