治らない腰痛の黒幕?腸腰筋トリガーポイントの真相と劇的改善法
治らない腰痛の黒幕?腸腰筋トリガーポイントの真相と劇的改善法とはどのようなものなのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。
腰痛治療の現場において長年「見落とされやすい盲点」とされてきたのが、腹部の最深部に位置する腸腰筋の存在です。腸腰筋とは、背骨(腰椎)から大腿骨の内側を結ぶ「大腰筋」と、骨盤の内側のくぼみ(腸骨窩)から大腿骨へ伸びる「腸骨筋」の総称です。上半身と下半身を唯一つなぐ極めて重要な筋肉でありながら、身体の前面、それも内臓の奥深くに位置するため、通常の背部マッサージでは物理的に手が届きません。
臨床的に重要となる腸腰筋トリガーポイントの場所は、大きく分けて2つのエリアに集中しています。1つ目は、おへそから外側へ指3〜4本分ほど離れた腹直筋の外縁から、背骨側へ深く押し込んだ先にある大腰筋の筋腹です。2つ目は、骨盤の前の出っ張り(上前腸骨棘)の内側にある骨の壁に沿った腸骨筋トリガーポイントです。これらの部位に微小な筋線維の拘縮(しこり)が生じると、筋肉全体の柔軟性が失われ、立ち上がり時や歩行時に神経・血管を絞扼して激しい痛みの引き金となります。
実際にこの部位を専門家が触診すると、患者自身が「まさかこんなお腹の奥が硬くなっていたのか」と驚愕する場面が多々見られます。表面からは見えない深部組織だからこそ、長期間放置されやすく、慢性的で難治性の症状へと進行してしまうのです。