心臓が痛いのはストレス?チクチク胸痛の原因と危険な病気のサイン
心臓が痛いのはストレス?チクチク胸痛の原因と危険な病気のサインとはどのようなものなのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。
胸の痛みを感じた際、絶対に看過してはならないのが虚血性心疾患です。命に関わる病態を冷静にスクリーニングするために、狭心症と心筋梗塞の見分け方詳細まとめを整理しておく必要があります。
一般的な労作性狭心症は、階段を上る、重い荷物を持つ、急激な寒さに晒されるなど、心臓に負荷がかかった際に冠動脈の狭窄によって心筋への酸素供給が不足して発症します。痛みは数分から15分程度で治まり、安静にすることで軽快するのが特徴です。対して心筋梗塞は、冠動脈が血栓によって完全に閉塞し、心筋細胞が壊死を起こしていく病態です。痛みは20分以上、長ければ数時間にわたって持続し、安静にしても一切和らぎません。
そして、ストレスと最もダイレクトに結びついているのが冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)とストレスの経緯です。動脈硬化による血管の狭窄がない、あるいは軽微であるにもかかわらず、冠動脈が突然痙攣(スパズム)を起こして一時的に血流が途絶えます。
日本循環器学会のガイドラインでも示されている通り、日本人は欧米人に比べて冠攣縮の頻度が高いことが知られています。発症のピークは深夜から早朝にかけての安静時であり、「朝方、胸が締め付けられて目が覚めたが、日中はケロッとしている」という経過をたどるのが特徴です。この冠動脈の痙攣を誘発する二大要因が「喫煙」と「精神的・肉体的ストレス」です。自律神経の乱れが冠動脈の内皮機能を低下させ、過剰な血管収縮を引き起こすメカニズムが解明されています。