猫のおしっこが出ない緊急事態!命を奪う尿道閉塞のタイムリミット

話題沸騰中の 猫のおしっこが出ない緊急事態!命を奪う尿道閉塞のタイムリミットについて、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

愛猫の排尿が完全に止まってしまう直接的な引き金は、膀胱からペニスの先端へと続く尿道が物理的に塞がれることにあります。獣医学ではこれらを総称して猫下部尿路疾患(FLUTD)と呼びますが、閉塞を起こす主因は主に「ストラバイトやシュウ酸カルシウムなどの結晶・尿路結石」、炎症によって剥がれ落ちた細胞片や粘液が混ざり合った「尿道プラグ(栓子)」、そして強いストレスなどに起因する「尿道痙攣」です。

特に去勢済みのオス猫は、メス猫に比べて尿道が非常に細く、陰茎骨の周囲で急激にカーブして狭小化しているため、直径1ミリ以下の微小な結晶や分泌物の塊であっても瞬く間に管を塞いでしまいます。メス猫の場合は尿道が太く短いため完全閉塞に至る割合は低いものの、重度の膀胱炎や腫瘍によって排尿困難を起こす例は存在します。

「半日様子を見よう」という油断は命取りになります。体外へ排出されるべき老廃物や電解質が血液中に逆流すると、体内のカリウム濃度が跳ね上がる高カリウム血症を発症します。心臓の電気信号が乱れて重篤な不整脈を誘発し、発症から24時間を超えると急性腎不全と尿毒症が急速に進行。48時間放置されれば致死率は跳ね上がります。臨床獣医師の多くが「尿が出ていないと気付いた瞬間が、すでに緊急外来のボーダーライン」と口を揃えるのはこのためです。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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